日々、繰り返し口にする食べ物が、私たちの体をつくっていくように、目にとまる美しさは、内面に宿るその人らしさを育んでいく。たとえば、部屋に花を飾ることで気持ちも少し、凛とみずみずしくなる。ジュエリーもそんなふうに、自然と心を動かし、その人らしい表情や魅力を引き出すものでありたい。毎日を一緒に過ごすなかで、やがてはその人の佇まいや、ライフスタイルの一部となっていくように。2004年に東京で生まれたジュエリーブランドnoguchiは、そんな思いでものづくりに向き合ってきました。金属の表面に残した柔らかな凹凸や、穏やかな光沢。有機的な表情を持つジュエリーは、日々呼吸しながら時を重ねる人の肌によく馴染みます。傷ひとつない精巧さよりも、どこか不規則なゆらぎがつくりだす光に心惹かれるのは、それを身につける人の個性や、眺める角度、季節や天気など、そのときどきで異なる表情を見つけられるからかもしれません。特別な日を着飾るためのものではなく、普段着の表情に光を添えるために。長い時間をかけて慈しめるジュエリーを届けていきます。